無料出会い系サイトの彼岸
無料出会い系サイトの業者の存在
無料の出会い系と称するサイトは、現在多数あります。しかしそのほとんどが、悪徳サイトとなってしまっているといえるでしょう。ごく少数の優良サイトはありますが、ほとんどは、悪徳行為を行い、利用者からお金をむしり取るようなサイトとなってしまっています。
かつてはまじめに運営していたサイトでも、現在では、悪徳サイトとなってしまっているということもあります。これは無料サイト自体が、もう実質的に、成り立たなくなってしまっているという事情があるといわれているんですね。
無料サイトには、無料ですから、たくさんの人が集まります。そうするとどうしても、その人達を利用しようとする業者も、集まってくるというわけなんですね。無料サイトに集まる業者は、基本的に、他の有料サイトへ利用者を誘導することを目的としています。一般登録者のふりをして会員にメールを送り、べつのサイトでやり取りしませんかと誘うわけです。べつのサイトとは、多くの場合、悪徳な有料サイトとなっているというわけです。
無料出会い系サイトに、業者が多く集まるようになってしまったために、真面目な出会いがだんだんできないこととなってしまいました。そこで、人が減ってしまったというわけなんですね。
優良無料出会い系サイトの消滅
出会い系サイトが、18歳未満の児童が、援助交際をおこなうための舞台となったことから、当局が規制にむけ、うごきだしました。まず2003年には、18歳未満の児童を、成功有為を目的として誘い出す書込みが、禁止されました。また2009年には、出会い系サイトに、公安委員会への届出を義務付け、登録者には、18歳以上であることを証明するために、免許証や健康保険証などの公的証明書で、年齢確認をすることが義務付けされました。
実際問題としは、この時点で、無料出会い系サイトは、ほぼ生きる道を立たれたといっていいのです。無料出会い系サイトが、広告収入だけにより、登録者の年齢確認をいちいちおこなうことは、経営的にほぼ不可能でした。ですから多くの、優良な無料出会い系サイトが、この時期に姿を消しました。あとに残ったのは、ほとんどが、同時請求などをおこなう、悪徳サイトとなってしまったのです。
新しい技術やメディアの誕生と成長は、多くが、同様の道のりをたどります。黎明期に生まれた多くの無料媒体が、業界全体の成長と、それによる当局の規制により淘汰され、経営的に成り立つものだけが残っていく。経営は、優良におこなうものだけでなく、悪徳なやり方をおこなうものも、同様に生き残っていくことになるのです。
無料で出会える場(2)「SNS」
無料出会い系サイトにかわり、「無料で出会える場」として、中心になりつつあるのは、もうひとつ、「SNS」があります。
「SNS」が出会い系サイトと異なるのは、まずSNSは、「異性間の出会い」を目的としたものであはありません。多くのSNSは、異性間の出会いを目的とするのを禁じていますが、これももちろん、メル友サイトと同様、それを認めれば、「出会い系サイト」として、公安委員会へ登録しなければならなくなるからです。
SNSでは、男女に関係なく、交流の輪を広げることを目的とします。しかしここで、多くのSNSにおいて、「オフ会」が開催されます。オフ会は、SNSで知り合った男女が、現実世界で飲み会などをおこなうことにより、実際に顔をあわせるものです。
このオフ会が、多くの場合、「合コン」となっており、男女の恰好の出会いの場となっています。オフ会は、実際に顔をあわせながら、男女がやりとりできることになるため、メールだけでやりとりする出会い系サイトにくらべ、はるかに効率よく、出会うことができるという側面もあります。
このように現在では、無料出会い系サイトにかわり、「メル友サイト」や「SNS」が、無料で出会える場の中心と、なっているということができるのです。
無料で出会える場(1)「メル友サイト」
無料出会い系サイトは、実際のところ、現在ではほとんど壊滅状態にあるわけですが、「無料で出会える」ことのできる場が、なくなったわけではありません。現在、無料で出会える場は、「メル友サイト」や「SNS」へと移っています。
メル友サイトは、目的はあくまで「メル友」を作ることであり、「異性間の交際」を目的とすることを、禁止しています。メル友サイトのなかには、異性間の交際を募集する書き込みをしたり、メールを送ったものを、強制退会させるところも多いようです。
しかしこれは、もちろん、あくまで建前だけのものです。男性と女性が、メル友になり、さらにその先に、「会いたい」となるものを、禁止することは不可能です。ですから、はじめから、女性にたいして、交際を申し込むメールを送ることはできませんが、きちんとやりとりすれば、女性と出会うことは、いくらでも可能となっています。
また女性の側としても、出会い系サイトでは、いきなり「会おう」というメールが送られてくるのにたいし、メル友サイトでは、もう少しゆっくり、メールのやりとりをし、相手を知ることができる利点があります。それにより、メル友サイトは、女性からも、大きな支持を得るにいたっているといえるでしょう。
残った無料サイトが荒れ果てる理由
優良な経営をおこなう、「老舗」とよばれる無料出会い系サイトは、現在でも、いくつか残ってはいます。しかし実際には、そこで女性と出会うのは、大変困難な状況となっています。
まず無料出会い系サイトには、「無料」であるという理由で、多くの男性が殺到することになります。その結果、男女の人数比が、男性99にたいし、女性1など、極端に男性にかたよった状況となってしまっています。
無料サイトは、女性会員を増やそうにも、運営費が足りないため、広告宣伝活動等をおこなうことができません。その結果、ますます男性ばかりがふえることとなってしまいます。
さらに無料サイトでは、メールをいくら出しても無料なため、多くの男性が、とにかく「数で勝負」しようとします。その結果、女性に大量の、コピペされただけの、ほとんど内容がないメールが、送られることになります。これには女性も、辟易し、無料サイトをますます利用しないことになる、悪循環となってしまっているのです。
さらに無料サイトには、業者が大量にはびこっています。これを監視し、警告や強制退会をおこなおうにも、無料サイト運営業者には、その資金がありません。ですから無料サイトは、現在は荒れ果て、ほとんど出会えない場となってしまっているのです。
出会い系サイトの歴史
無料の出会い系サイトは、以前はかなり、実際に出会えたものでした。
だいたい元々、出会い系サイトは「無料サイト」からはじまりました。初期の出会い系サイトは、「メル友募集」をおもな目的とし、掲示板とメールの機能をそなえたていどの、シンプルなものでした。しかしネット上で、出会いが広がっていくことのたのしさに、利用者は拡大の一途をたどることとなったのです。
多くの男女が、出会い系サイトへ登録する状況をみて、これを商機ととらえるのは、当然のことでしょう。有料の出会い系サイトが、続々と参入するようになります。現在10年を超える、「老舗」とよばれる有料出会い系サイトは、いずれもこのころ、スタートしたものです。
しかしさらに、出会い系サイトが盛んになる状況をとらえ、悪徳業者が、出会い系サイトに参入してくるようになりました。「サクラ」も、当初は、「サイトを活性化させる」という、利用者にとっても理解可能な範囲でつかわれていたものが、そのうちはっきりと、「利用者をだまし、不当に利益をえる」ために、利用されるようになりました。
さらに出会い系サイトで出会った男女が、事件に巻き込まれるなどするようになり、出会い系サイトを取り巻く状況は、大きく荒れることとなっていきました。